チタン事業

究極の品質、
多種多様なチタン製品

チタン事業で製造する金属チタンは『スポンジチタン』と、それを溶解・鋳造した『チタンインゴット』があります。『スポンジチタン』の主要原料となる『四塩化チタン』は、原料鉱⽯(主成分は酸化チタン)を塩素と反応させて製造します。

究極の品質、多種多様なチタン製品

01高品質なチタン

スポンジチタン

当社製の『スポンジチタン』は、チタン純分が高く、不純物のコントロールが可能であり、航空機材料用、医療用、産業設備用と幅広い分野で使用されております。品質には長年の実績があり、世界のお客様から高い評価を得ています。

スポンジチタン

チタンインゴット

『チタンインゴット』は、『スポンジチタン』を主原料にして、世界最大規模の「電子ビーム溶解炉(EB炉)」や「消耗電極式アーク溶解炉(VAR炉)」を用いて製造しており、お客様のご要望に応じて、角形のEBインゴットや丸型のVARインゴットなど、さまざまなインゴット製品の供給が可能です。

チタンインゴット

高純度チタン

非常にチタン純分の高い『高純度スポンジチタン』を専用EB炉で溶解した高純度チタンを、半導体の薄膜形成用スパッタリングターゲット材の原料などとして供給しています。

高純度チタン

02先端産業から民生品まで

当社のチタンは航空・宇宙産業におけるエンジン部材や機体軽量化のための構造材に使われています。航空機メーカーの技術要求レベルは高く、最初の供給から長期間にわたって常に高品質の材料を安定的に作らなければその資格を得ることはできません。
この航空産業における「絶対的な安定品質」を長期に渡り実現してきたからこそ、当社は常にチタン製造メーカーの第一人者であり続けることができます。

半導体・自動車・海洋構造物・発電所・建築・医療、その他民生品におけるチタン素材の提供も、お客様のニーズを満たす安定した高品質により、高い信頼を得ています。

  • [写真提供] ANA[写真提供] ANA

ますます活躍の場を
広げるチタン
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03クロール法

独自の製造方法

当社は金属チタンを「クロール法」を基に独自の技術を加えた方法で製造しています。

造液工程

原料鉱石中の酸化チタンを塩素と反応させ、四塩化チタンを製造します。塩素は還元分離工程で副生した塩化マグネシウムを電気分解することで回収されたものを利用します。続く蒸留工程では不純物を限りなく“0”に低減していきます。
TiO2+2Cl2+C→TiCl4+CO2

造液工程

製造工程

製造工程製造工程

還元分離工程

精製された四塩化チタンと溶融マグネシウムとの反応により、多孔質・塊状のスポンジチタンを製造し、その後に真空分離法により、スポンジチタン中に含まれる金属マグネシウム及び塩化マグネシウムを除去し、高品質のスポンジチタンを生成します。
TiCl4+2Mg→Ti+2MgCl2

  • 還元分離工程
  • 若松工場若松工場

溶解工程

スポンジチタンやリサイクル材を原料として、真空中で電子ビーム溶解炉(EB炉)または真空アーク溶解炉(VAR炉)を用いて溶解・精製し、水冷銅モールドに鋳造してインゴットとなります。

溶解工程

造液工程、そして還元分離工程を経て、製造されたスポンジチタンは、真空溶解されてチタンインゴットになります。

チタン加工製品を
お客様の要望に応じて受注生産

更に、このインゴットは、材料・製品の用途・目的に応じて、それぞれ圧延・鍛造といった工程を経て、板・棒・管・線など、様々な展伸材へと加工されます。
当社では、チタンインゴットを展伸材メーカーに供給するほか、グループ会社のトーホーテックがさまざまなチタン加工製品をお客様の要望に応じて受注生産しています。トーホーテックの加工技術、溶接技術、そして陽極酸化による繊細な発色技術(表面処理技術)などには定評があり、各方面から高難度な加工オーダーが寄せられ、次々と画期的な成果を生んでいます。

04海外合弁事業展開

サウジアラビア王国における
スポンジチタン製造合弁事業

2014年1月、サウジアラビア王国の世界的な酸化チタンメーカーであるThe National Titanium Dioxide Company Limited(クリスタル社)及びその親会社であるThe National Industrialization Company(タスニー社)両社との合弁により、同国にスポンジチタン製造・販売を事業目的とする会社を設立・運営することについて基本合意、同年12月、合弁の相手先であるAMIC社(Advanced Metal Industries Cluster Company Limited 、クリスタル社とタスニー社が折半出資の投資会社)と合弁契約を締結し、2016年2月に当該合弁事業のための新会社を設立いたしました。

サウジアラビア王国ヤンブー工業団地において新会社が建設を進めてきたスポンジチタン新工場は、2017年5月に完工し、2018年8月には、実機による第1回の還元・分離試験に成功、2019年9月に操業を開始いたしました。

本工場は、隣接する酸化チタン工場から安定的に供給される四塩化チタンを原料としてスポンジチタンを生産する計画であり、当社の先進的な技術の供与と同国内の安価な電力代により、世界的に卓越したコスト競争力を有することになるものと期待されます。

  • スポンジチタン工場スポンジチタン工場
  • 還元・分離テスト(第1回試験バッチ)還元・分離テスト(第1回試験バッチ)

海外直接販売体制

当社は海外販売子会社であるToho Titanium America Co., Ltd.を通して海外のお客様へ販売を行っています。直接対話をしながらお客様のニーズを満たすことが可能です。

チタン事業に関するお問合せ

チタン営業部

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