事業紹介 Business

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チタン事業

チタン事業

チタン事業で製造している金属チタンには、「スポンジチタン」と、それを更に溶解・鋳造した「チタンインゴット」があります。当社のスポンジチタンは原料鉱石(主成分は酸化チタン)を塩素と反応させ生成した四塩化チタンを、金属マグネシウムで還元する「クロール法」を基に、独自の技術を加えた方法で製造しています。


スポンジチタン中に含まれている金属マグネシウム及び塩化マグネシウムを分離除去するために、「真空分離法」を採用していることが大きな特長の一つで、これによって高品質のスポンジチタンを製造しています。主に、航空機材料用として輸出されていますが、品質には長年の実績があり、世界のユーザーから高い評価を得ています。

金属チタン 四塩化チタン スポンジチタン チタンインゴット 高純度チタン チタン系粉 チタン加工品

一方、チタンインゴットは、スポンジチタンを主原料にして、世界最大規模の「電子ビーム溶解炉(EB炉) 」や「消耗電極式アーク溶解炉(VAR炉) 」を用いて製造しており、お客様のご要望に応じて、角形のDCスラブ®、EBインゴットや丸型のVARインゴットなど、様々なインゴット製品の供給が可能です。

また、四塩化チタンは、当社チタン製品の中間原料となるほか、ポリエチレンなど高分子化学製品製造用の触媒やパール顔料、工具用蒸着材の原料等、多分野にわたって利用されています。更に、半導体の薄膜形成用スパッタリングターゲット材に使用される高純度チタン、関連子会社のトーホーテックにおいてチタン粉、チタン加工品なども製造しており、いずれもユーザーから高い評価を得ています。

安定品質の極みへ
応用分野の拡大へそして独自の製造&品質テクノロジーで世界へ

当社のチタン製造における技術力の高さは、品質要求の厳しい航空・宇宙産業におけるエンジン部材や機体軽量化のための構造材向け材料に使われている・・・その確たる事実が雄弁に物語っています。
航空機メーカーからの技術要求は厳しく、最初の供給から長期間にわたって、常に高品質の材料を安定的に作らなければ、その資格を得ることはできません。言ってみれば、この航空産業における「絶対的な安定品質」へのアプローチがあるからこそ、当社は常にチタン製造メーカーの第一人者であり続けることができるのです。


自動車・海洋構造物・発電所・建築・医療、その他民生品におけるチタン素材の提供も、お客様のニーズを満たす安定品質により、高い信頼を得ています。また、チタン製品の耐用期間は非常に長く、再利用も可能なことから、当社ではリサイクルラインを擁し、チタンのリサイクルに積極的に取り組んでいます。
地球環境に優しい素材という特性を活かし、当社が提供するチタンの応用分野は、より多くの領域へ。
そして今、よりグローバルに。"東邦チタニウム"のチタンは、世界に認められる技術ブランドとして広く浸透しています。

未来の可能性を見据えて広がるチタンの世界

未来の可能性を見据えて広がるチタンの世界

素材としての潜在能力が認められ、ますます活躍の場を広げるチタン。
当社は、これからもお客様と協力しながら、積極的にチタンの
用途開発に取り組んでいきます。

チタン活躍の場

チタンの製造工程(クロール法)

  • 造液工程

    造液工程

    原料鉱石中の酸化チタンを塩素と反応させ、四塩化チタンを製造します。塩素は還元分離工程で副生した塩化マグネシウムを電気分解することで回収されたものを利用します。続く蒸留工程では不純物を限りなく“0”に低減していきます。TiO2+2Cl2+C→TiCl4+CO2

  • 還元分離工程

    還元分離工程

    精製された四塩化チタンと溶融マグネシウムとの反応により、多孔質・塊状のスポンジチタンを製造し、その後に真空分離法により、スポンジチタン中に含まれる金属マグネシウム及び塩化マグネシウムを除去し、高品質のスポンジチタンを生成します。TiCl4+2Mg→Ti+2MgCl2

  • 溶解工程

    溶解工程

    スポンジチタンやリサイクル材を原料として、真空中で電子ビーム溶解炉(EB炉)または真空アーク溶解炉(VAR炉)を用いて溶解・精製し、水冷銅モールドに鋳造してインゴットとなります。

スポンジチタンから加工まで

造液工程、そして還元分離工程を経て、製造されたスポンジチタンは、真空溶解されてチタンインゴットになります。
更に、このインゴットは、材料・製品の用途・目的に応じて、それぞれ圧延・鍛造・鋳造といった工程を経て、板・棒・管・線など、様々な展伸材へと加工されます。
当社では、チタンインゴットを展伸材メーカーに供給するほか、グループ会社のトーホーテックblank が様々なチタン加工製品をお客様の要望に応じて受注生産しています。トーホーテックblank の加工技術、溶接技術、そして陽極酸化による繊細な発色技術(表面処理技術)などには定評があり、各方面から高難度な加工オーダーが寄せられ、次々と画期的な成果を生んでいます。

成長戦略

サウジアラビア王国におけるスポンジチタン製造合弁事業

2014年1月、サウジアラビア王国の世界的な酸化チタンメーカーであるThe National Titanium Dioxide Company Limited(クリスタル社)及びその親会社であるThe National Industrialization Company(タスニー社)両社との合弁により、同国にスポンジチタン製造・販売を事業目的とする会社を設立・運営することについて基本合意、同年12月、合弁の相手先であるAMIC社(Advanced Metal Industries Cluster Company Limited 、クリスタル社とタスニー社が折半出資の投資会社)と合弁契約を締結し、2016年2月に当該合弁事業のための新会社を設立いたしました。

サウジアラビア王国ヤンブー工業団地において新会社が建設を進めてきたスポンジチタン新工場は、2017年5月に完工し、現在、商業生産開始に向けた準備を進めております。2018年8月には、実機による第1回の還元・分離試験に成功しました。

本工場は、隣接する酸化チタン工場から安定的に供給される四塩化チタンを原料としてスポンジチタンを生産する計画であり、当社の先進的な技術の供与と同国内の安価な電力代により、世界的に卓越したコスト競争力を有することになるものと期待されます。

合弁会社の概要

名称 Advanced Metal Industries Cluster and Toho Titanium Metal Company Limited
本店所在地 ヤンブー(サウジアラビア)
事業内容 スポンジチタンの製造・販売
資本金 450,000,000サウジリヤル(120百万米ドル相当)
設立年月日 2016年2月29日
決算期 12月31日
出資比率 当社 35% / Advanced Metal Industries Cluster Company Limited 65%
  • 新工場
    新工場
  • 新工場の還元・分離テスト(第1回試験バッチ)
    新工場の還元・分離テスト(第1回試験バッチ)

航空機向けチタン合金製造合弁事業(日鉄住金直江津チタン株式会社)

新日鐵住金株式会社との共同事業契約に基づき、航空機向けチタン合金製造を目的として、2013年9月に同社が設立した「日鉄住金直江津チタン株式会社」に2014年4月に出資しました。同社では2014年12月にVAR炉の取付も完了し、航空機向けチタン合金製造合弁事業として本格的にスタートしています。茅ヶ崎、八幡、日立と合わせて、合計4か所のインゴット生産拠点を有する当社は、溶解事業をさらに強固に進めてまいります。