カーボンニュートラル
東邦チタニウムグループは、持続可能な社会を実現するためのグローバルな課題として、実質的にCO2排出量をネットゼロにする「カーボンニュートラル」を宣⾔しました。脱炭素化社会の実現に向けて、さまざまな施策に取り組んでいます。
2050年
カーボンニュートラル実現
に向けたロードマップ
当社グループは、チタンの新製錬技術を中核とした施策により、2030年にCO2排出量を2018年度比で約40%削減し、2050年にはカーボンニュートラルを目指します。
主な取り組み
– 製造工程由来のCO2ゼロ化
- チタン新製錬など(△約12%)
– 省エネルギー・エネルギー有効利用
- チタン新製錬(△約50%)
- 徹底的廃熱回収・利用など(△約2%)
– 使用エネルギーのグリーン化
- グリーン電力購入(△約25%)
- 再生可能エネルギー製造0関連事業への参画(△約17%)
チタンの新製錬技術
開発について
当社は、これまでに、チタン製錬研究を主要事業とする米国企業との共同開発を、一部、国立研究開発法人新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)の戦略的省エネルギー技術革新ブログラムの支援の下、実施してきました。その結果、製造コスト、消費エネルギー、CO2排出量削減等の観点から、極めて有望な技術であるとの判断に至り、2022年度よりパイロットプラントでの実証試験を開始いたしました。
このチタンの新製錬技術は、2050年カーボンニュー トラルピジョンの中核をなすもので、 2025年の実用化を目指しています。
本プロセスの工程
チタン新製錬法の概略イメージ図
- 米国のチタン製錬研究実施企業と
3年間の共同研究を実施 - 2022年度から、パイロット試験へ
- 2025年度の実用化を目指す
本技術開発に関しては、「研究開発」の章で紹介しておりますので、ご参照下さい。また、このチタン新製錬技術は、電析法によるチタン箔の直接製造技術、高機能チタン多孔質薄板など、当社が推進している先端研究開発とともに、 Nature Index 2021 Materials Scienceに、広告記事として紹介されています。
Nature Index 2021 Materials Scienceのページ(英文) :
https://www.nature.com/articles/d42473-021-00166-8
CO2フリー電力の導入
当社グループは、2021年度より茅ケ崎工場、若松工場の一部と日立工場、2023年度より黒部工場の電力にCO2フリー電力を導入いたしました。今後もCO2フリー電力の導入を促進し、CO2排出量削減を進めていきます。
-
茅ヶ崎工場
- 化学品事業
- 2021年4月よりCO2フリー電力使用
- 触媒事業
- 2021年10月よりCO2フリー電力使用
- 金属チタン事業
(高純度金属) - 2022年4月よりCO2フリー電力使用
-
若松工場
- 化学品事業
- 2021年4月よりCO2フリー電力使用
-
黒部工場
- 触媒事業
- 2023年4月よりCO2フリー電力使用
-
日立工場
- 金属チタン事業
- 2021年10月よりCO2フリー電力使用