マテリアリティ

マテリアリティ
(重要課題)の特定

2021年11月に東邦チタニウムグループの「経営理念」、「⾏動基本⽅針」、「 中⻑期基本⽅針」及び国際的なガイドライン(GRI、SASBなど)を参考に、重要性の⾼い社会課題をマテリアリティとして特定しました。

【マテリアリティ マップイメージ(例)】

【マテリアリティ マップイメージ(例)】

左図における「ステークホルダーにとっての重要度、当社グループにとっての重要度が高い課題」について内容を統合・整理し、当社グループのマテリアリティとして特定しました。

4つのマテリアリティ

特定プロセスを経て、当社が解決しなければならないマテリアリティを以下の4つと設定しました。
なお、事業環境の変化及びステークホルダーからの意見等を踏まえて毎年振り返りを行い、適切に見直しを行います。

マテリアリティ 取組内容・目標・KPI
E 地球環境保全
への貢献
(対象は国内生産拠点)
【脱炭素社会の実現】
2030年にCO2排出量を2018年比で40%削減し、
2050年にカーボンニュートラル達成
【環境安全に配慮した製品の開発】
環境・安全性に配慮した新素材開発、技術改良、
新規用途開発による複数製品化
【持続可能な資源活用】
2040年廃棄物最終処分量を2020年度比50%削減。
サプライチェーン全体での廃棄物再利用
S 社会への貢献
【サプライチェーンにおける人権尊重】
サプライチェーンに関わる全ての方々の人権尊重
(ホワイト物流等)。人権研修受講率100%
【地域社会共生】
各地域での社会貢献や地域活性化への支援
(サッカー部地域貢献、地元管弦楽団支援等)
魅力ある職場
の実現
【職場の労働安全衛生改善】
重大な労働災害発生の撲滅、健康的に働ける環境の実現。
休業4日以上災害年千人率0.7以下、1件/年以下
【多様性と包摂性】
多様性と包摂性に配慮した職場の実現。
障がい者雇用率2.3%以上の維持・向上、
採用者の女性比率を20%以上
【働きやすい職場環境の整備】
活力をもって働ける職場環境の実現。
年休取得率85%、育休取得後復職率100%、
新卒者の3年後定着率70%以上
【人材育成】
全社員の自己成長を後押しできる基盤作りと教育定着。
人材育成計画に基づく効果的な研修の実施
G 経営基盤強化
【コーポレートガバナンス強化】
CGコードの着実な運用
【コンプライアンスの徹底】
コンプライアンス違反ゼロ
【リスクマネジメント推進】
全社的リスク管理システムの構築と適切な実践

ESG活動
22年度総括&23年度計画

マテリアリティ 項目 22年度総括 23年度計画
E 地球環境保全
への貢献
(対象は国内生産拠点)
脱炭素社会の実現
目標:2030年にCO2排出量を2018年比で40%削減し、
2050年にカーボンニュートラル達成

KPI:CO2排出量(2022年度)、2018年度比で14%削減に向けた取組みの推進

KPI:CO2排出量、2018年度比で 19%以上削減に向けた取組みの推進

  • CO2排出量 2018年度比 19%減(2018年度:25.7万t、2022年度:20.8万t)
  • CO2フリー電力及びカーボンニュートラル(CN)都市ガス及び
    カーボンオフセットプロパンガス導入
  • 廃熱の有効利用、高効率設備更新によるCO2排出量削減
  • 新電源、エネルギー構想立案と検討
  • チタン新製錬パイロット設備での試験実施
  • CO2フリー電力契約及びCN都市ガス及びカーボンオフセット
    プロパンガス導入によるCO2排出量削減継続
  • 廃熱の有効利用、高効率設備更新によるCO2排出量削減継続入
  • 新電源、エネルギー構想立案と検討継続
  • チタン新製錬:実用化に向けた改良プロセスの量産技術開発促進
環境・安全に配慮した製品の開発
目標:環境・安全性に配慮した新素材開発、
技術改良、新規用途開発による複数製品化

KPI:開発計画進捗率80%以上

KPI:WEBTi量産設備の初期投資仕様確定、
ノンフタレート触媒の高性能化

  • WEBTiパイロット設備の導入完了(対計画100%)、
    パイロット規模で生産中
  • WEBTiパイロット設備の操業で抽出された課題を反映、
    量産設備仕様を確定し投資判断。
持続可能な資源活用
目標:2040年廃棄物最終処分量を2020年度比50%削減。
サプライチェーン全体での廃棄物再利用

KPI:2025年度最終処分量、2020年度比で10%削減に向けた取組みの推進

KPI:最終処分量4500t(2020年度比約6%削減)以下

  • 若松工場から発生する汚泥処分先について、新たな処分先の調査未達
  • 廃棄物の再利用方法検討(製品化含む)
  • 茅ヶ崎工場廃プラスチックの再資源化実施
  • 汚泥最終処理を資源化できる処分先の探索
  • 廃棄物の再利用方法検討継続(製品化含む)
  • 廃プラスチックの再資源化について全社展開
S 社会への貢献
サプライチェーンにおける人権尊重
目標:サプライチェーンに関わる全ての方々の人権尊重

KPI:サプライチェーンの人権調査の実施、人権研修受講率100%

KPI:サプライチェーンの人権調査の実施、人権研修受講率100%

  • 「ホワイト物流」の推進
  • 鉱物調達における調査のワークフローを確立し、運用を開始
  • CMRT、EMRTの入手継続
  • 「社内人権研修」の実施
  • 「ホワイト物流」実施
  • 「責任ある鉱物調達」実施
  • サプライヤーへCSR調達セルフアセスメント質問表の運用開始
  • 「社内人権研修」実施
地域社会共生
目標:各地域での社会貢献や地域活性化への支援

KPI:地域貢献活動の実施

KPI:地域貢献活動の実施

  • サッカー部等による地域活動継続(サッカークリニック、清掃活動等)
  • 寄付金付き自動販売機、地元オーケストラ支援(神奈川、北九州)
  • 小中学校の校外学習、高等学校工場見学受け入れ(茅ケ崎、北九州)
  • 鶴嶺高校JRC部との北茅ヶ崎駅前の花壇づくり
  • 茅ヶ崎市「ホノルル市・郡との姉妹都市交流事業」への寄付
  • サッカー部による地域活動継続
  • 22年度実施の寄付・協賛・ボランティア・製造活動を継続実施
  • 小中学校校外学習、高等学校工場見学の積極的な受け入れ
  • 茅ヶ崎市施設のネーミングライツ取得
魅力ある職場の実現
職場の労働安全衛生改善
目標:重大な労働災害発生の撲滅、
健康的に働ける環境の実現

KPI:休業4日以上災害年千人率0.7以下(1件/年以下)、がん検診率70%以上

KPI:休業4日以上災害年千人率0.7以下(1件/年以下)、がん検診率70%以上

  • 休業災害発生なし
  • がん検診率は前年度並みに止まり目標未達
  • JISQ45100の維持及び対象事業所の拡大
  • メンタルヘルス研修実施
  • 安全教育に関する動画システムの活用継続
  • 定期健康診断の診断項目に大腸がん検査等追加
  • 定年延長を受け高年齢労働者の現場配置に関する課題検討
多様性と包摂性
目標:多様性と包摂性に配慮した職場の実現

KPI:障がい者雇用率2.3%以上の維持・向上、採用者の女性比率を20%以上

KPI:障がい者雇用率2.5%以上の維持・向上、採用者の女性比率を20%以上

  • 障がい者求人活動、雇用障がい者との面談実施。障がい者雇用率は2.45%
  • 22年度の女性採用比率は25%
  • 障がい者雇用率2.5%以上
  • 製造職場を女性が働きやすい職場に改善する活動
働きやすい職場環境の整備
目標:活力をもって働ける職場環境の実現

KPI:年休取得率85%、育休取得後復職率100%、新卒者の3年後定着率70%以上

KPI:年休取得率90%、育休取得後復職率100%、新卒者の3年後定着率70%以上

  • 年休取得率84.3%と若干目標未達
  • 育休取得後復職率100%
  • 新卒者(学卒・高卒)の3年後在籍率は62%と目標未達
  • 従業員満足度調査を実施し、課題を確認。労働協約改定など処遇向上に反映
  • 労使双方から年休の計画的取得に関するメッセージを発信
  • 交替勤務者が年休を取得しやすい環境を整備
  • 入社1年目および3年目フォロー面談
  • 従業員満足度調査継続及び前年度の調査結果のフォローアップ
人材育成
目標:全社員の自己成長を後押しできる
基盤作りと教育定着

KPI:人材育成計画に基づく効果的な研修の実施

KPI:人材育成計画に基づく効果的な研修の実施管理職(係長GM含む)の
第一種衛生管理者資格取得率60%以上(現行46%)

  • 通信教育受講料の会社負担を引き上げ
  • 2022年度教育計画に基づき教育を実施
  • 通信教育受講料補助継続
  • 管理職の第一種衛生管理者資格取得
G 経営基盤強化
コーポレートガバナンス強化
目標:CGコードの着実な運用

KPI:プライム上場企業対象への原則に対応した
CG報告書提出および提出後の開示内容更新

KPI:サステナビリティ情報の適切な開示

  • TCFD対応。「ガバナンス」、「戦略」、「リスク管理」、「指標と目標」の開示内容確定。
    株主総会後、HPに開示、CG報告書に記載。
  • 気候変動対応に対する移行計画の要素検討開始
  • ESG情報開示の新たな基準の動向ウォッチと対応
  • 人事・報酬等諮問委員会及び役員会(取締役会・執行役員会)にて実効性評価結果確認と開示内容等確定
  • TCFD対応。気候変動に関する移行計画要素を整理
  • ESG情報開示の新たなISSB/SSBJ基準の動向調査継続と対応
  • 有報、統合報告書、HP等へのサステナビリティ情報開示
  • 人事・報酬等諮問委員会及び役員会にて実効性評価結果確認と
    開示内容等確定
コンプライアンスの徹底
目標:コンプライアンス違反ゼロ

KPI:企業倫理推進委員会で承認された活動の遂行

KPI:企業倫理推進委員会で承認された活動の遂行

  • 安全環境コンプライアンス調査、若松ニッケル粉現地調査実施
  • 遵法点検実施。過年度分含めてフォローアップ
  • コンプライアンス教育。役員管理職教育、従業員教育、新入社員教育、中途入社教育実施
  • 安全環境コンプライアンス調査フォローアップ
  • 遵法点検実施。過年度分含めてフォローアップ
  • 各種コンプライアンス教育実施
リスクマネジメント推進
目標:全社的リスク管理システムの構築と適切な実践

KPI:目標:全社的リスク管理システムの構築と適切な実践

KPI:目標:全社的リスク管理システムの構築と適切な実践

  • RMSの更新:重要リスクの再選定、重要リスク対策の進捗管理、以上への
    経営層の関与を含んだ試行と仮標準化
  • BCP;各拠点の実効性改善フォロー継続
  • 更新RMSの定着;中期経営計画に基づく次PDCAサイクルの遂行と
    標準化、社員浸透活動
  • BCP;各拠点の実効性改善フォロー継続。並行してサプライチェーン
    マネジメント・マルチハザード化視点の強化

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